体験談・寝たきりで亡くなった90歳のお母さんとの対話
先日、スタッフのMさんからお母さんが亡くなったという知らせを受けました。
ご遺体を病院から葬儀場に搬送した時点で「お母さんに何をしてあげればいいですか?」と相談があったので、神様にお聞きして浄化させていただくことになりました。
以前にも書きましたが、神様が創造された遺伝子には、何世代にもわたって過去世のすべてが刻まれています。その犯した罪のあがないは罪以上になって反って来ます。
その為に各々の過去世での反省、御魂磨きが出来るように、死後に走馬灯が映り、そこに乗れば過去世に行ける仕組みになっています。
ところが、寝たきりの人はその場から動けないために、走馬灯に乗れません(くわしくは後述)。そこでMさんに写真を送ってもらい、お母さんを浄化することになりました。
この場合の浄化とは体をきれいにするのではなく、無になってもらうこと。それがお母さんにとって一番良い方法ですというのが神様のご教示でした。
無になれば意識は消えます。意識があると痛みの記憶が残ったままになりますが、意識が消えればそこから解放されるのです。
でも、それで終わってはご本人もMさんも気の毒に思えました。そこで、最後に対話できるかどうかを神様にお聞きしたところ、できると教えていただいたのでグループ通話を始めました。
本人の想いを無視した、美徳化された延命治療
Mさんのほか、訃報を聞いて集まってくださった会員の皆さんも同席して、お母さんの霊体との対話が始まりました。以降、お母さんの経過も交えながら紹介します。
お母さんはもともと脳梗塞で倒れたのが15年前でした。病院に運び込まれますが、目は見えるものの、話はできず、耳も聞こえないという状態。
長女であるMさんは病院から胃瘻(おなかに開けた穴にチューブを通し、直接、胃に食べ物を流し込む方法)の処置をするか、しないかの決断を迫られました。
そして、病院からのくわしい説明もなく、Mさんもくわしく聞かないまま、世間一般の判断と同じように胃瘻の処置に従ってしまったのです。
お母さんによれば、それが15年間にわたる苦しみの始まりとなってしまったのでした。しゃべることも聞くこともできないお母さん。
すぐに、胃瘻が辛くなってきました。体の痛みも発症しましたが、それを伝えるすべがありませんでした。それが15年間も続いたのです。
痛みを抱えて死を待つしかなかった15年間
お母さんの霊体と対話しているうちに、体の痛みはだんだん楽になってきたようです。今までの生活はどうでしたか?と伺ってみると、答えが返ってきました。
・身体の痛みも胃瘻も辛かった。それを伝えることもできず、ずっと我慢してきた。
・Mさんがお見舞いに来て、顔を見せてくれることだけが唯一の楽しみだった。
・早く楽になりたかった。やっと楽になれた。
お母さんの入院中、Mさんは耳元でたくさん話しかけていたそうですが、お母さんの耳に声は届いていなかったようです。
亡くなった直後も「走馬灯に行くんだよ」と一生懸命話しかけていたようですが、それもご本人には聞こえていませんでした。
お母さんが寝たきりの生活を続けるなか、Mさんもまた悩んできました。病院側と安楽死を選べないかと相談もしましたが、法律的にできないと取り合ってもらえませんでした。
その結果、死を待つしかなかったのです。ご本人は動けず、苦しみも訴えられず、痛くても痒くてもそのままの姿勢でいるしかありませんでした。
それが15年間の苦しみでした。Mさんは真実を知って、お母さんに涙ながらにお詫びしました。
それから、お母さんに神様のこと、Mさんが神とものスタッフとしてがんばってくれていることなど、お話をさせていただきました。お母さんは初めて耳にしたにも関わらず、しっかりと理解してくださったようでした。
母が遺した大往生の言葉
最後に、子供達(Mさんや妹さん)に言いたいことはありますか?とお聞きすると「はい」と返事が返ってきました。
コミュニケーションはすべてYesかNoでやり取りしているので、グループ通話を聞いている会員の皆さんに手伝ってもらい、内容を推測してこちらから聞いてみました。
・親として心配事があるのでそれを伝えてほしい
・姉妹仲良くしてほしい
・姉妹が幸せになってほしい
・子供として生まれてきてくれてありがとう
・あなたの親として生きられたことの感謝を伝えたい
この他にも提案しましたが、なぜか返ってくるのはNoの返事ばかり。言いたいこととは違うらしいのです。
そして、時間をかけて、最後に会員のひとりが出した答えにようやく「はい」と返ってきました。
「神様のことを聞いて、二人とも世界のために役立つ人になってほしい」。
すごいお母さんだと感激しました。15年も寝たきりだったのに、30分お話しただけで信じていただき、私たちの活動をご理解いただいたうえでのこの言葉なのです。
神様も直々に「大往生90歳」とタイトルをつけてくださいました。
これは世間一般の大往生とはまったく意味が違います。
「神の実在を理解して神の道に進み、みんなのためになってほしい」という子供達への願い。大きな人類愛を心にたたえた言葉です。これこそが本当の大往生だと神様はおっしゃるのでした。
死後は安らかにお花畑へという洗脳
私達にはこれから乗り越えなければならない壁があります。それは世間の間違った認識です。
Mさんのご家族、親戚は多くの人と同様に「亡くなった人は体が楽になって、お花畑で幸せな生活をする」という認識を強く持っているとか。
しかし、神様のご教示による真実は違います。動けないまま亡くなった方の場合には、霊体が動けないためにその場で自縛霊になってしまうのです。
交通事故で亡くなった方、寝たきりで亡くなった方、戦地で亡くなった方、災害で犠牲になった方がこれに当てはまります。
霊体でも動ける人は死後、現れた走馬灯に乗り、過去世のあちこちに行き、魂の勉強をします。しかし、自縛霊になって動けないままでは走馬灯が現れません。それによって、半永久的に何万年でもその場にとどまらざるを得ないのです。
それを何とかするには、ご本人がいる場所を写真に撮り、霊体に来ていただき、浄化する方法しかありません。稀に意識体が私のもとへ訴えてくる場合もあります。
今回、親戚のなかに「亡くなったお母さんが夢枕に立った」という体験をされた方もいらしたそうですが、神様に真実をお聞きすると、それは現実ではなくその人の願望が見させた妄想だということです。
霊体は病院のベッドから動けなかったのですから、移動して誰かのもとに現れるのは不可能です。
今回、検証した真実を多くの皆様は知りません。私たちは改めてこの真実を広めていかなくてはいけないと強く責任を感じました。
洗脳された見栄・満足感の行動を捨てる
今回は私たちの認識も甘いと気づかされました。会員のひとりから「お母さんにお花を贈りたい」という提案があり、神様に伺ったときでした。
神様は「そのような必要はない」と申されました。花を贈るのは自分の見栄や満足感からくる行動であり、亡くなった本人のためにならないと言われるのです。
そんなことより、亡くなったご本人と対話して気持ちをうかがい、家族に伝えることこそ、ご本人のためになるのですね。
私達はお葬式に花輪を送りませんでした。でも、対話と浄化によってお母さんは自縛霊とならずに天国へ行けたのです。お金に換算できない、とてつもない幸運を届けられたと信じています。
そして、Mさんもまた神様とのご縁をいただいたことがきっかけで、世界一の親孝行ができたのでした。
ほとんどの方は、死んだら誰でもお花畑に行けると思っているでしょう。亡くなった人にたいして自爆霊とか、地獄へ行くなどの言葉を使ってほしくない、失礼だと言う気持ちもあるでしょう。
でも、その考え方こそが洗脳されているのだと気づいてください。洗脳による今までのしきたりは壊していかなければなりません。
事実を知らないと、亡くなって路頭に迷うのはあなたです。死後の世界は甘くありません。Mさんのお母さんの言葉は、神様から皆様一人ひとりへのメッセージでもあります。もう一度、書いておきます。
「神様のことを聞いて、世界のために役立つ人になってほしい」
神の理解を深め、魂が進化するとはなにか、その意味を考えてみてください。